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備中神楽の簡単なあらすじ。神楽面の紹介。神楽動画の紹介。神楽公演の紹介。ふるさとの風景紹介。おく山のお便り。


玉藻前の概要

皇室に伝わる三種の神器を奪おうと、唐土から来た老狐が女子に化け、近衛天皇の妃(玉藻前)となった。
帝はその後、原因不明の病気となった。そこで有名な易者に相談に出向くところから物語が始まる。
謡曲「玉藻前」を神楽化したものである。

玉藻前(たまものまえ)



 第一幕  
   
 近衛天皇が、山城の国で出合った孤児の娘の才知と容姿を認められて、十三歳で帝の御妃に迎えらられ「玉藻前」となる。

その後、帝は、原因不明の病に伏すことになる。

八方手をつくすが何の効き目がない。

その折、伊勢国に易の名手、阿部泰近(あべのやすちか)の名声を聞き、親家大臣治部太夫が訪れることとなる。
   
  伊勢国の阿部家で易者 阿部泰重(あべのやすしげ)が座して待つ。

親家大臣治部太夫(しんかだいじんじぶのだゆう)が登場。




阿部氏を訪ねてみれば、易をたてるという男と出会う。

阿部先生と想い、帝の病の原因と治癒の方法を相談した。

しかしながら、的を得ない返事をされるし、法外な料金を請求するなど、失礼千万な振る舞いに遂には、口論となりあわや切りあいにまで及ぼうとした。



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 第二幕  

そこに、阿部泰近(あべのやすちか)が帰宅した。

先程の易者は、弟の阿部泰重(あべのやすしげ)であった。

阿部泰近は、深く詫びをした後、親家大臣治部太夫より詳細を聴き、改めて、易をたてることになる。



四足(よつあし)の祟りである。

玉藻前に疑いあり

そこで、阿部泰近 自らが玉藻前の正体を見出す策を企てる。

三種の神器で照らすならば正体を現すであろう
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 第三幕  
 
玉藻前の登場。



御前に阿部泰近がさまざまな尋問を繰り返す。

しかし、なかなか正体を明かさない。

そこで、とうとう三種の神器の鏡を床に置き、鏡の上を三度四度変わり跳び越すことを迫った。

動揺する玉藻前は、鏡の上にそしらぬ顔で扇を置いて飛び越した。

そこで、阿部泰近が鏡を持ち、御前の正面にかざした。



ついに、老狐は、その正体を現した。

見破られた狐は、那須野が原さして落ち延びる。
 
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 第四幕  
   
地の豪族仁田四郎に、狐退治の命令が下り、家臣上総介と三浦介が登場。

茶利役の猟師二人が刀を鉄砲に見立てて、おもしろおかしい狐退治がはじまる。



ついに、老狐は退治され、狐の頭を二人で担いで、退場して幕となる。



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登場する神々

  阿部泰近
(あべのやすちか)


保親とも書く。
易者といえば阿部清明(あべのせいめい)が有名であるが、何らかの関係があると思われる。
   阿部泰重
(あべのやすしげ)


保重とも書く。
阿部泰近の弟。兄泰近の留守の間治部太夫の相手をするも、愚鈍で、易者としては未熟でありながら、高額な料金を請求する。茶利役である。
  治部太夫
(じぶのだゆう)


人皇七十六代近衛天皇の正六位臣下大臣。

 
猟師
(上総介と三村介)


狐狩りの命を受けた土地の豪族 仁田四郎の家臣。
大蛇退治の「てごにん」の面が流用される。茶利役である。
  玉藻前
(たまものまえ)


皇室に伝わる三種の神器を奪おうとする唐土から来た金毛九尾の白面の老狐が女の捨て子に化けて山城国の山成郡の蔵人尉行綱に拾われた。成長につれて頭脳明晰容姿豊麗となった娘は、近衛天皇が山城国へ行幸のみぎり、その才智と容姿を認めて、十三才で帝の妃に迎えられて玉藻前(たまものまえ)となる。

   老狐

玉藻前の正体。
皇室に伝わる三種の神器を奪おうとする唐土から来た金毛九尾の白面の老狐。
玉藻前の面から狐面への舞台上での早変わりが見所である。
二人の猟師とのからみも見所である。






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