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備中神楽の簡単なあらすじ。神楽面の紹介。神楽動画の紹介。神楽公演の紹介。ふるさとの風景紹介。おく山のお便り。

国譲りの概要

 高天原(たかまがはら)では、天照大神(あまてらすおおみかみ)の孫神に「瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)」が誕生し、この神をもって葦原中国(あしはらなかつくに)の主としようと目論んだ。
 そこで、度々勅使を降して、出雲の国を献上せよと大国主の命と交渉するが、これらの勅使たちは大国主の命の家来となってその職務を果たさなかった。

 

国譲り






高天原から出雲の国に勅使が降臨するところから神話が始まる。

 第一幕

神のます高天原より天降り 瑞穂(みずほ)の国へ急ぐらん

出雲なる伊那佐の浜に天降り 大国主を待つぞ久しき


いよいよ決定的な勅使として経津主(ふつぬし)・武甕槌(たけみかづち)の命の両神が舞い出す。



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 第二幕

出雲の国を司る
大国主の命が竈(かまど)めぐりを舞う。



大八州(おおやしま)島の崎々安らげく残るくまなくつきし広矛(ひろほこ)

大国が万宝袋(まんぽうぶくろ)の紐を解き多くの産子に福を授くる




その後、高天原の両神と国譲りの口論となり、ついには激戦に及ばんとする。

 
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 第三幕

そこに、既に大国主の命の家来となって時機到来を待っていた、稲脊脛(いなしはぎ)の命が仲裁に入り、
大国主の命にその子事代主(ことしろぬし)の命との相談をうながせる。
美保の関にて釣り遊びをする事代主の命を呼び寄せる。



急ぐには風の袴(はかま)に火の車 千里の道もいまぞひと飛

 
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 第四幕

事代主の命が登場。



今日もまた美保の浜沖静かにて いざ船浮けて釣をえん

すなどりや釣の遊びも空晴れて 波風立たぬ今日の楽しさ


鯛釣りのしぐさを取り入れた早い調子の舞を舞う。



大国主の命が事代主の命と相談し、国土献上の決意をさせる。
大国主の命の一首。

天津(あまつ)日の変わらぬ限り皇孫(すめみま)の深き守りとつかえまつらん

両神の返歌と一首。

顕(あらは)りの事は皇孫幽事(すめみまかんごと)は大国主の神の御心

天津神国津社をいついてぞ豊葦原の国は治まる

 
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 第五幕

ところが、もう一人の息子建御名方(たけみなかた)の命が国譲りに反対し、両神と激しい合戦をくりひろげるが、力尽き、ついに降伏する。



  そして、両神が嬉しき舞いを舞う。。

げにありがたの御事や。
皇孫瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が治めたまえば、建御名方の命は、信州諏訪の郡(こおり)に諏訪神社と、事代主の命は、美保の神社と、大国主の命は出雲の大社と仰がれ申せば、天下は泰平、国家は安穏、招福繁栄、治まる御世こそめでたかりけり


 
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登場する神々

futunusi  経津主の命
(ふつぬしのみこと)


千葉県佐原市香取の香取神宮の祭神。智将。
刀剣で物をブッツリと断ち切る神の意味がある。
この神が刀剣の威力を象徴する神であることを示す。
   武甕槌の命
(たけみかづちのみこと)


茨城県鹿島町の鹿島神宮の祭神。勇将。
神秘的で勇猛な神の意味がある。
  大国主の命
(おおくにぬしのみこと)


悪を避け善を施す文武両面をもつ神。寿福増長、福徳円満の神。
島根県大社町の出雲大社の祭神。
 八十神のの兄弟から嫌われ、素戔嗚の命より力をさずかり、兄弟を追い払い国土をおさめた。神楽では、氏子、見物人に餅、みかん、菓子のお宝をくださる。優雅な舞が見所です。
  稲脊脛の命
(いなせはぎのみこと)


高天原の三番めの使者「たけひなどりの命」の別名。「いなせはぎ」とは、使者にたったことを意味する。島根半島西端、さぎの浦に、さぎ大明神として、祀られる。ほうそう(疱瘡)の神。一説に「法曹」の守護神ともいう。茶利役。
 茶利役でありながら、国譲り談判の仲介という大切な役であり、抜け目のないしっかりとした顔つきである。
   事代主の命
(ことしろぬしのみこと)


託宣をつかさどる神といわれる。海上安全、商売繁盛、釣りの守護神。
島根県美保関町の美保神社の祭神。
 片足をかばうような舞いかたをします。
  建御名方の命
(たけみなかたのみこと)


長野県の諏訪湖の諏訪神社の諏訪明神。邪魔外道を止めて、大御宝を守護する。相撲の神。二柱(ふたばしら)(二神)との戦闘場面が見所です。






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